Adoさんが、ゲフィン・レコードとの契約を発表し、全米進出が明らかとなりました。それにより、今後起きそうな事象を考察してみました。このページは考察系なので、正確性を保証するものではありません。ご了承ください。
ゲフィンレコードとの契約発表
【引用元】
Adoが全米への本格進出を発表、アメリカのゲフィン・レコードとパートナーシップ締結
https://natalie.mu/music/news/498804
本日10月24日に20歳の誕生日を迎えたAdoがユニバーサルミュージックグループ傘下にあるアメリカのレーベル、ゲフィン・レコードとパートナーシップを締結することが決定した。
(中略)
なおAdoが主題歌やヒロイン・ウタの歌唱キャストを担当する映画「ONE PIECE FILM RED」は11月4日に北米で公開される。
【Ado コメント】一部引用:
最後に、私も私自身の限界に挑戦するために、今回アメリカのゲフィンレコードとパートナーシップを結ぶ事となりました。世界的に有名なチームと一緒にJ-POPを、VOCALOIDを世界に発信していきます。
【ゲフィン・レコード社長 トム・マーチ コメント】
AdoをGeffenファミリーに迎えられることに興奮しています。ONE PIECE FILM REDに収録されている彼女の音楽は世界中で旋風を巻き起こしていて、11月に全米で映画が公開されるタイミングで私たちのパートナーシップをスタートできることを楽しみにしています。
ラジオ局を制する者は…
「ラジオ局を制する者は、全米を制す」と考えられているぐらいラジオ局は大切。ラジオでたくさん流してもらうことが最重要になってきます。売れる前のテイラー・スウィフトは自分でラジオ局を回って、営業活動をしていました。
アメリカは全体的に見れば「巨大な田舎」なので、Adoさん本人が、ラジオ局やテレビ局・ローカル紙・ローカルメディアに地道な営業活動をやるくらいの根性が必要かもしれません。
過酷なライブスケジュール
11月から全米でのライブ開始?
11月4日から全米でONE PIECEの映画が公開。Adoさんは早ければ11月中に、アメリカで何らかのライブ活動やイベント参加を行う可能性があります。もちろんアメリカ側からの要請です。いきなり全米ネットワークでのテレビ出演という可能性もありそうです。
レコード会社からのノルマ
おそらく、レコード会社からライブの厳しいノルマが課せられます。新アルバム発売時には、全米でのライブツアーが始まります。かなりハードなスケジュールだったりします。
海外レーベルと契約しているワンオクの場合だと、アルバム発売後に全米ツアー・欧州ツアーなど、約1ヶ月間ハードなスケジュールが続いて、その後に日本ツアーという流れになります。日本人ファンにはガッカリする要素かもしれません。
ライブの前座、オープニングアクト
アメリカではワンマンライブでも、他アーティストがオープニングアクトとして登場します。この文化はほぼ確立されていて、特に大物女性アーティストのコンサートのオープニングアクトとして出演する可能性は大いにあります。海外でのドームクラスでの出演という期待は高まります。
外人音楽プロデューサーの参加


アメリカ人の音楽プロデューサーが入ってくることが考えられます。その際に起きそうなことを上げてみました。
J-POP・ボーカロイド路線の変更
J-POPやボーカロイドの作風が維持されるとは限りません。アメリカ国内で、より売れそうな曲風へと変更されます。
日本人ファンの好みからは微妙にズレていく…そんな曲が連発される可能性もあります。
覆面アーティスト化や歌い方の変更
顔出しNGがそのまま通用するかはわかりません。覆面アーティストは存在するので、覆面化する可能性はあります。さらに過去曲での歌い方や表現の変更など、細かい注文が付けられることもあり得ます。
英語歌詞が要求される
英語歌詞の要求。これはほぼ必須、必ず起きます。
アメリカや欧州で売れることが前提なので。
日本語歌詩と英語歌詩の両立は、必ずしも100%にはなりません。英語歌詩のみの曲というのが必ず出て来ます。
アメリカ人は発音にうるさい
実は、アメリカ人は英語の発音にめちゃくちゃうるさいという話。発音が完璧でないと、アメリカ人は内心では許容していません。ネイティブ並みの発音でないとかなり厳しい。
発音に自信がない場合は、日本語のみで勝負した方が良いのですが、海外レコード会社が納得するとは限りません。一部の外人ファンは「頼むから、日本語で歌ってくれ」と要求したりします。
Adoさんの英語力と発音の実力は?
AdoさんがTwitter上にて、英語で外国人向けのメッセージを出しています。
https://twitter.com/ado1024imokenp/status/1584681144871624704
この発音では正直厳しいので、日本語歌詞で勝負しましょう。英語歌詞はもっと英語が上手くなってからでも問題はありません。
マネージメント会社との契約
アメリカには「マネージメント会社」というものがあって、大手の会社がいくつかあります。Adoさんもいずれかの会社と契約するでしょう。テレビ出演にブッキングした際に手数料を取るぐらいなので、あまり影響力はありません。特に気にする必要がない要素です。
パートナーシップ契約とユニバーサルジャパン
パートナーシップ契約というのが、中身はほとんど不明。契約内容はまず公開されることはありません。ユニバーサル・ジャパンとゲフィンレコードの間の「綱引き」「調整」「政治力」がかなり重要となります。
Adoさんに過度な負担がかからないように、なおかつボーカロイド路線が維持できるようにする。これがかなり難しいかもしれません。
ユニバーサル・ジャパンが完全に主導権を持っていれば、日本人ファンも納得できる音楽を維持できるでしょう。しかし、そうならない可能性もあります。
日本人アーティストは全米進出にかなり苦労しています。成功と言える可能性が低いのが歴史的経緯となっています。アメリカに移住して、英語をネイティブのように流暢に話して、アメリカ社会に完全に溶け込むぐらいの努力が必要。
「音楽」と言っても、ただの「大衆文化」。まずは「大衆文化」に完全に入り込むことが重要なのかもしれません。
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