持続化給付金の詐欺の疑いで、国税局職員を含めた2名が逮捕されました。ネット上では女性の方に興味津々で、そのルックスにやられてしまった人が大量にいる(?)という噂です。ネットでは人気爆発なのでしょうか?それはさておき、どんな事件なのか見てみましょう。なお残念なことに、佐藤凜果ちゃんは中峯竜晟容疑者の彼女だったと報道されています。

持続化給付金詐欺で逮捕
6月2日、国の持続化給付金をだまし取ったとして、警視庁少年事件課が塚本晃平容疑者と佐藤凛果(22)容疑者を詐欺の疑いで逮捕しました。
2020年8月ごろ、埼玉県に住む当時17歳の少年を個人事業主と偽らせて、給付金100万円をだまし取った疑いです。
【捜査のきっかけ】
2020年8月、大学生の男が父親に連れられて、目白警察署に出頭した。息子宛の個人事業主に関する郵便物を父親が見て、おかしいと気付いたため。
【被害総額】
大学生など約200名の名義を使い、被害総額は約2億円。
【投資グループ】
このグループのメンバーは、暗号資産投資「マイニングエクスプレス」の投資仲間でした。
【LINEで指示】
「持続化給付金指南役チーム」という名前のLINEグループを作成し、申請方法を指示していた。
容疑者は合計16名、リーダー格の松江大樹はドバイへ
男性5名はすでに逮捕されていました。6月2日に逮捕されたのは2名。6月4日、新たに2名が逮捕されていたことが報道されます。その後、名義人となった大学生など7名が、すでに書類送検されていたことが判明。
この事件に関連した容疑者は、合計で16名となっています。
ドバイへ出国していたリーダー格の男性は「松江大樹 31歳」と報道されました。
塚本晃平と中村上総の2名は、東京国税局の職員。熊本県の同郷で、中学までは同じ。税務大学校で再会し、東京国税局でも同期となる。
中村上総は、東京国税局の現役職員のように報道されていましたが、2020年3月に退職していたと報道されるようになりました。現役職員2名という初期の報道は、誤りでした。
塚本晃平は、鶴見税務署では税の徴収業務を行う。今年2月から、家賃8万円3DKの部屋でルームシェアをしていた。
給付金100万円のうち、2割を手数料として徴収していた。その2割である20万円をこの4人で5万円ずつ分けていたと報道される。この主要メンバーへの報酬は、現金手渡しだった。
中峯竜晟は、「トレードオンラインサロン」という投資の教室を主宰。メンバーはこの投資セミナーで知り合ったとされる。
浜口正太は、給付金回収役の男性から、給付金の全額を預かっていた。渋谷区の自宅に一時保管していたと報道される。
塚本晃平の作業場所は、町田市のマンション。確定申告書を偽造し、申請人にはSNSで送信をしていた。
海老原列の口座に、不正受給の申請人から全額の振り込みがなされていた。
不正受給の手口
【誘い文句】
「給付金を仮想通貨に投資して2倍にする」
「暗号資産に投資をしていれば、個人事業主になるので、申請資格がある」
【指南していた手口の内容】
・虚偽の確定申告書をLINEで送信する。
・それを印刷して、税務署で受領印をもらう。
・控えを申請の際の資料として使う。
マイニングエクスプレスとは?

マイニングエクスプレスとは、海外の詐欺グループです。設立時期は2018年3月。2022年の1月末にすでに「飛んで」います。サイトにログインできない状態が続いていて、会員はもうお金を引き出すなどの操作が、一切できなくなっています。
マイニングやレンダリングに投資するという目的ですが、「マルチ商法+ポンジスキーム」という典型的な詐欺手法を使っていて、
1:投資金を集める
2:自転車操業で報酬を支払う
3:ある日突然「飛ぶ」
と、なります。
報酬は仮想通貨での支払いで、仮想通貨と詐欺の相性が良すぎることは問題ですね。
工場はウクライナのザポリージャ原発の近くにあり、グループオーナーはカルロス・フジヤマという人物。前歴がブラックで、以前はD9クラブという詐欺グループの日本支部代表だったとのこと。

東京国税局の職員や大和証券の社員が、マルチ商法の詐欺グループにのめり込んでしまうというのは、なかなか理解できません。
仮想通貨の詐欺は、日本を含めた各国の捜査機関の届かないところに逃げられるというのは、大問題です。これこそ国際機関の連携なども必要なのではないでしょうか。
自主返還のススメ
中小企業庁は、不正申請者が「返金を申し出た場合は刑事告訴を求めない」という姿勢でいます。後ろめたい気持ちがある人は、速やかに返還した方が良いでしょう。もうすでに自主返還したい人が増えているようです。
6月3日には、自主返還の情報が以下のように報道されています。
[返還の申し出]: 2万1814件
[返還済み]: 1万5427件
[返還総額]: 約166億円
なお不正発覚時には、20%の加算金、年3%の延滞金があるとのことです。
中峯竜晟の父親は、超一流企業の専務取締役
一部報道によると、中峯竜晟(なかみね りゅうせい)容疑者の父親は、大和総研の専務取締役となっています。該当する人物の名前は「中峯文彦」さん。
【中峯竜晟の経歴】
2013年3月 都立駒場高校 卒業
2013年4月 明治大学商学部 入学
2017年4月 大和証券 入社
2018年?月 大和証券 退社
2017年に、父親の中峯文彦さんはすでに執行役員という立場にあります。そして2018年には常務執行役員になられています。大和証券と大和総研、同じグループ会社の役員が父親だったということで、「親ガチャ大成功、コネ入社」という恵まれた環境だったようです。
2年足らずで大和証券を退職されていますが、その頃には投資セミナーに熱心だったのでしょうか。マイニングエクスプレスの設立は2018年3月ですが、早い時期に主要メンバーとなっていたのかもしれません。
元カノは佐藤凜果ちゃんです。中峯竜晟容疑者の逮捕まで、港区の高級マンションで同棲生活を送っていました。父親の財力を考慮しても、高級マンション生活は十分に可能でしょう。

松江大樹のプロフィール
リーダー格の男性は、実名で報道されるようになりました。松江大樹 31歳です。約1億7千万円の不明金と共に、2022年2月からドバイへ逃亡中。
【松江大樹(まつえ だいき)のプロフィール】
出身地: 大阪府大東市
生年月日: 1991年2月8日
年齢: 31歳
出身大学: 関西学院大
家族構成: 既婚、子供2人
NECに入社し、25歳で退社。
恵比寿のダイニングレストランなどの経営を始める。
マイニングエクスプレスの日本における最高幹部のうちの一人。「インペリアルブラックダイヤモンド」というタイトルを保持している。




松江大樹がドバイから帰国して逮捕へ
6月13日午後5時半ごろ、松江大樹容疑者がドバイから帰国したところで逮捕されました。
佐藤凜果ちゃんが再逮捕へ
6月21日、東京都三鷹市井口、無職、佐藤凜果容疑者が詐欺容疑で再逮捕されました。「弁護士から言われているので、事件のことは話しません」と黙秘をしています。警視庁によると、65万円の報酬を得ていたとのこと。
この日、塚本晃平被告は、詐欺罪で起訴されています。
松江大樹の弁護士は、ガーシーの弁護士の高橋さん
松江大樹容疑者の弁護士は、ガーシーの弁護士でもあるアトム市川船橋法律事務所の高橋裕樹弁護士になりました。高橋弁護士はYouTubeチャンネルもお持ちで、法律解説など積極的にされています。
音声データが週刊誌に漏れているという点が少し気になります。
弁護士高橋裕樹のリーガルチェックちゃんねる
https://www.youtube.com/channel/UClg_UagOk4xl9OXpILDc4Fg
本誌は松江容疑者の関係者から、ドバイ出国直前、弁護士に相談する音声データを入手した。相談相手は、暴露系YouTuberのガーシーこと東谷義和氏の詐欺騒動で被害者への返金業務をおこない注目を集めている、アトム市川船橋法律事務所の高橋裕樹弁護士だ。
引用元: 週刊FLASH 2022年7月5日号
音声の99%は、松江容疑者の弁明だ。いわく「(詐欺の)指示をしたことはない」「国税局のコが、持続化給付金を受け取る資格があるかどうかをチェックしてくれると思っていた」「(部下たちが自分の指示だと)口裏を合わせている」「ドバイには移住のために来ていたのであって、逃げていたわけじゃない」。それに対して高橋弁護士は「時期が不運だったんですね」と、松江容疑者に相槌を打っている。
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