大谷翔平投手のスライダーが突然の進化を遂げています。日本時間の4月21日に行われたエンゼルス対アストロズ戦での驚異的なスライダーが話題となりました。
横方向への変化量がハンパない!ありえないぐらい曲がっていきます。
その新しい変化球が大注目となっています。
3回から6者連続三振、6回の降板までは12奪三振
この日は6イニングを投げ、奪三振12、6者連続三振も記録し、1安打無失点と完璧な投球でした。中でも最も威力を発揮したのがスライダー。
MLB公式データサイトのBaseball Savantのデータによると、このスライダーの曲がり幅は、最大で約50cmとされています。
その50cm級スライダーの映像がコチラ↓
この日は、スライダーを最大の武器としたピッチングの組み立てをしていて、全投球の43%がスライダーでした。
キレキレの変化球は、メジャーのバッターでも簡単に打てるわけがありません。
12奪三振の映像も見てみましょう。
ネットの反応
ネット上の声を拾ってみました。やっぱり驚きの声が多いです。大谷投手にとって新しい武器になることは間違いありません。
フロントドアとバックドア
ホームベースのサイズは43cmです。このスライダーの横への変化量は50cm。
右バッターにとって、内角のボール球が、外角のボール球へと変化していきます。
(この変化を「フロントドア」と呼ぶ)
左バッターにとって、外角の完全なボール球が、ストライクゾーンへと入ってくる。
(この変化を「バックドア」と呼ぶ)
左バッターへのバックドアはおそらく最凶レベルでしょう。とんでもないボール球がストライクになる可能性大です。
クソボールなのに打つ準備をしなければならないとか、打者にとっては悪夢ですね。
投球フォームの変化
スライダーを投げるときに、投球フォームが少しだけ変化しています。
スリークオーター気味になって、リリースポイントが少し横にずれる、腕の振りもやや横になる、右ヒジの位置がやや下がっている、など。
右腕のテークバックも以前に比べるとかなり小さくなっていて、(ダルビッシュも同じ)色々と工夫しながら、新しいことにもチャレンジしているということでしょうか。
バッティングフォームでの右足首
余談になりますが、今年は開幕から打席に立ったときに、右足首をクネッとやる動作をしていました。調子が上がらず、それは止めてしまいました。
右足首でタイミングを取るためにやっていたと思いますが、相性が悪かったようです。体重が後ろにかかるようになっていたので、あまり良くなかったように見えました。
ネットでの興味深い参照意見

ネットでいろいろと興味深い意見がありましたので、掲載してみます。
まとめ
昨年もスライダーを投げていたものの、今年ほどの変化量ではなく、2022年のキャンプとオープン戦の間に急激に進化させたものと思われます。
冬の間も新しい球種にチャレンジして工夫を重ねた、まさに努力の賜物と言えるでしょう、素晴らしいですね。
さらにオープン戦で噂になっていた魔球は、カットボール系?チェンジアップ?またはその中間?と言われていました。新しい魔球がもう1種類あるのかもしれません。こちらも完成するのが楽しみです。
配球の組み立てが増えて、さらに完成度を高めたピッチングに今後も期待できそうです。
番外編 東スポがスライダーを「破壊ダー」と命名

あの東スポが、スライダーに引っ掛けて「破壊ダー」と命名したようです。
元ネタは、昔のテレビ番組「人造人間キカイダー」に出て来るハカイダーのことのようで。😱
東スポはギャグのつもりでしょうが、盛大にスベったという感じでしょうか。😅
・エンゼルス・大谷翔平の〝破壊ダー〟に全米震撼!アニメさながらの「消える魔球」
引用元:東スポ
・これまでのスライダーから進化した“破壊ダー”がうなりを上げた。
ネット上では、「古すぎる」「昭和かよ」などとお決まりのツッコミが多数となり、いかにも東スポらしさを全開にしてくれています。💣
その次の登板はどうだった?
4月28日のガーディアンズ戦で、大谷投手が登板しました。捕手は前回と同じくスタッシー。
この日はカーブが目立ちました、スライダーとスプリットはあまりキレが良くなかったようです。カーブとフォーシームを主体としたピッチングで、5回2失点の2勝目を挙げました。
調子によって組み立てを変えることができる、投手としての懐の深さを示すことが出来ています。
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